今回は「公衆電話」です。
普段、公衆電話と聞いても特に気にかけることはそれほど多くないのかもしれません。
公衆電話は、通常の電話だけでなく、緊急時(事故、火災など)、そして、
災害時にはたいへん有効な連絡手段になることがあります。
使い方を知って、いざという時に備えておきましょう。
※本記事は、「公衆電話の特徴と使用方法(総務省)」の記事を使用しています。
公衆電話
はじめに
地震や停電のほか、通信基地局のトラブルによってスマートフォン、携帯電話が使用できなくなることがあります。
そういったときの連絡手段の備えとして、公衆電話はたいへん有効な予備手段です。
それでは、災害時などで頼りになる公衆電話について、いろいろと知っておきましょう。
災害時の強み
①公衆電話は「災害時優先電話」として指定されています。
つまり、災害時に通信規制の対象外になります。
通信の制限が一切かからないということです。
②公衆電話は「停電時でも電話をかけることができる」です。
電話回線を通じて電力供給を受けています。
設置場所(どこにある?)
▶公衆電話 設置場所 検索🔍<NTT東日本>
https://publictelephone.ntt-east.co.jp/ptd/map/
▶公衆電話 設置場所 検索🔍<NTT西日本>
https://www.ntt-west.co.jp/ptd/map/
試しに自宅、学校、職場、行きつけの場所、など
周辺の公衆電話設置場所を一度以上は検索してみてください。
できれば、設置場所を直接確認しておくことがオススメです。
災害時に注意していただきたいことがあります。
災害では、津波が発生することがあります。
建物の天井板が落下してくることがあります。
設置物が倒れてくることがあります。
使用しようとする公衆電話が、
2次災害(災害によって引き起こされる新たな被害)のリスクにさらされていないか?
十分に安全を確認してから使うようにお願いします。
使い方
デジタル公衆電話/アナログ公衆電話
日頃から大切な準備があります。
①硬貨かテレホンカードを日頃から携帯しておきましょう。
②連絡先のダイヤル(番号ボタンを押す)が必要です。
スマホの電話帳を利用することもひとつですが、念のため、
暗記するか
電話番号を記載したメモを携帯しましょう。
何よりも大切なことが、
③電話番号をしっかりと確認しておいてください。
動画
NTT東日本が提供する、「公衆電話のキッズページ」に動画情報が提供されています。
ぜひ、一度はご視聴ください。
ブックマークもたいへん有効です。
お子さんなど、公衆電話の使い方に不慣れな人がいる場合には、
一度以上は動画を視聴してみてください。
実際に使ってみることも、たいへん効果的です。
災害等では電話料金が無料になることも
「災害救助法の適用が想定される規模の災害によって、交通機関の遮断等の社会的混乱が発生し、関係事業者における携帯電話及び固定電話の通話規制が発生する可能性がある状況等を総合的に勘案し、必要と判断される場合には、公衆電話から発信する際の通話料等が無料となる※ことがあります。」
※テレホンカード以外の他社カードを利用した場合など、当社の公衆電話で即時課金をしない通話については、無料にならない場合があります。詳しくは、ご利用になるサービスの提供事業者様にご確認ください(出典:NTT東日本)
緊急通報ボタン「赤色」がある公衆電話は「アナログ公衆電話」です。
受話器を上げたあと、「硬貨」または「テレホンカード」をいったん入れる必要があります。
(無料化措置時は、「硬貨」と「テレホンカード」はそのまま返却されます。)
災害用伝言ダイヤル(番号171)
(出典:総務省)
▶①受話器をとる。
▶②番号「171」を押す。
▶③録音「1」:自分の声を録音するときは「1」をおす
▶④再生「2」:伝言を聞くときは「2」をおす
(暗証番号をつけて録音・再生を行うこともできます。)
▶⑤連絡先(連絡をとりたい方)※※の電話番号をおす。
※※連絡先とは:録音「1」の詳細、再生「2」の詳細
被災地の方はご自宅の電話番号、または
連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。
被災地以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。
(出所:書くリンク先記事を抜粋しています。)
※※※録音「1」と再生「2」の詳細は、
■一度実際にリンクに飛んで内容を確認し理解を確かなものにすることをおススメします。
リンク先への誘導へのご心配がある方は、
検索「🔎災害用伝言ダイヤル(171)伝言の録音方法」
検索「🔎災害用伝言ダイヤル(171)伝言の再生方法」
で検索ください。検索結果トップ「NTT東日本(www.ntt-east.co.jp)」から確認ください。
■リンク先の内容は、スクショなど、オフラインでも見れるようにしておくことをおススメします。
▶録音は30秒です。
落ち着いて、録音したい内容をあらかじめ準備して録音の備えにしましょう。
▶毎月1日・15日は「171」の体験利用日です。
▶「災害伝言ダイヤル」は公衆電話に限らず、携帯電話からも利用できます。
緊急電話にも使えます
デジタル公衆電話:緊急通報ボタン(赤いボタン)がない公衆電話
▶①:1受話器を上げると受話口から発信音(ツー)が聞こえます。
▶②:110、119等をダイヤルしてください。※
※硬貨やカードは不要です。
アナログ公衆電話:緊急通報ボタン(赤いボタン)がある公衆電話
▶①:受話器を上げる。
▶②:「緊急通報ボタン(赤いボタン)」を押すと、受話口から 発信音(ツー)が聞こえます。
▶③:110、119等をダイヤルしてください。
緊急通報
▶番号「110」:警察
▶番号「118」:海の事故。海上保安庁
▶番号「119」:消防
※公衆電話には、住所が書かれています。
おわりに・・・
今回は「公衆電話」でした。
災害時や緊急時にたいへん役に立つ連絡手段(予備)になるというお話しでした。
公衆電話について、小学生で調査したところ、
約8割が使ったことがなく、
約3割が存在を知らない。
という結果もあるくらいです。
公衆電話はまさに緊急時のライフラインです。
日頃から、「使ったことがない」「知らない」を解消して、
いつでも使える状態に準備しておくことが大切でしょう。
SNSやメールなどで情報を共有することも有効でしょう。そうした中、
公衆電話は通信インフラがダウンした際にたいへん有効な非同期の通信手段になってくれます。
たいせつな命を守るためです。
なぜ公衆電話の使用法を知っておくことが命を守ることにつながるのか?
それは、公衆電話で安否を知らせておくことが、
「無事だよ」とその情報を共有しておくことになるからです。
携帯電話の通信インフラがダウンしたとします。
たいせつな人は果たして無事なのだろうか?
なかなか連絡がとれないときに人は、どのような行動をとるでしょうか。
何らかの無事を確認するための行動をとることでしょう。
これが、たいへんリスクの高い方向に足を向かせるきっかけになるかも知れません。
もちろん、たいせつな人の無事を確認しに行く行動が、
その人自身を救うことがあるかも知れません。
ここで重要なことは、
それぞれがまずは安全なところへ行くこと、
それぞれが安全なところにとどまること。
そして、
安全なところで大切な人と待ち合わせることです。
その意味で、伝言には
▶誰が、誰と、いる。
▶無事である。
▶安全だと確信できる場所(一時避難場所)があればその場所、
▶日頃から申し合わせていた待ち合わせの場所、
▶避難場所に向かっていることなどを告げ、
録音を残すことが大切なのかもしれません。
向かっている避難場所までの道中が2次災害などのリスクにならないよう十分気をつけてください。
災害伝言ダイヤルの録音の例(30秒あります。落ち着いて!)
「〇〇です。無事です。〇▽避難場所にいます。」
「〇〇です。□□もいます。無事です。〇◇避難場所にいます。」
「〇〇です。□□と一緒で無事です。☆時まで□□施設にいます。☆時から□◇施設に行きます。」
もっと伝わるそれぞれの「案文」があると思います。
事前にみんなで話し合ったり、合流場所、一時避難場所確認、案文などの備えをしておきましょう。
知った「今がスタートライン!」です。