【第84回】 災害伝言ダイヤル(171):災害時の非同期による情報共有手段として活用を!

地震
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今回は「災害伝言ダイヤル(171)」です。

【第83回】公衆電話」でも簡単にご紹介しました。

災害時に使うことができるため、たいへん有効な情報共有手段になります。

いざという時に使用できるよう、本記事などをご参考に準備と練習をお願いします。

この記事は、NTT東日本「災害への取り組み」(下記リンクからも飛ぶことができます)から多くを引用しています。

 災害への取り組み

 ▶ https://www.ntt-east.co.jp/saigai/index.html

災害伝言ダイヤル(171)

はじめに

災害時は、連絡をとって安否を確認したりするなど、
電話(音声通話)のニーズが高まり通信が集中します。
この通信の混雑状態を、輻輳(ふくそう)と言います。
輻輳により、電話がかかりにくい状態になってしまいます。
また、災害時は、通信を制限することが規定されています。
規制される対象には、携帯電話などの音声通話が含まれています。
そのため、音声通話によらない方法での情報共有手段を準備しておくことが大切です。

利用できる電話

▶加入電話
▶INSネット
▶公衆電話
▶ひかり電話
▶災害時にNTTが避難所などに設置する災害時用公衆電話

携帯電話・PHSからも利用できますが
 詳しくはお客様がご契約されている通信事業者へご確認をお願いします

※INSネット及び、ひかり電話でダイヤル式電話をお使いの場合には、ご利用になれません。

提供開始

地震等の災害発生時に、被災地の方の安否を気遣う通話が増加し、被災地への通話がつながりにくい状況(ふくそう)になった場合、速やかにサービスを提供します。

※ 提供の開始、登録できる電話番号、伝言録音時間や伝言保存期間など運用方法・提供条件については、状況に応じてNTTが設定し、テレビ・ラジオ・NTT東日本公式ホームページ等を通じて皆様にお知らせいたします。

登録できる電話番号

▶被災地の方などの
 ・加入電話
 ・携帯電話
 ・ISDN
 ・ひかり電話
 ・PHS・IP電話の電話番号になります。
 ・なお、固定電話の番号は市外局番から入力する必要があります。

伝言録音時間

1伝言あたり30秒以内

伝言保存期間

災害用伝言ダイヤル171)の運用期間終了まで

体験利用時は、体験利用期間終了まで
・毎月1日15日は「171」の体験利用日です。

伝言蓄積数

▶電話番号あたり1~20伝言
 (提供時にお知らせされます)

伝言の消去

▶伝言を預かってから災害用伝言ダイヤル(171)の運用期間終了した時点で消去します。

▶体験利用時は、体験利用期間終了した時点で消去します。

災害用伝言板(web171)等との連携

▶本サービスとNTT東西提供の「災害用伝言板(web171)」等との連携により、それぞれで登録された伝言内容を、相互に確認が可能です。

▶本サービスに登録された伝言を「災害用伝言板(web171)」等で音声ファイルとして再生可能

▶「災害用伝言板(web171)」等に登録された伝言(テキスト)を音声変換の上、本サービスで再生

利用料金

NTT東日本・NTT西日本の電話サービスから伝言の録音・再生をする場合の通話料は無料

▶他通信事業者の電話、携帯電話やPHSから発信する場合、各通信事業者にお問い合せください。

▶伝言録音等のセンタ利用料は無料です。

基本的には無料になる利用者が多いと思われますが、念のため気になる方はご契約の通信事業者にお問い合わせください。

▶※避難所等に設置する災害時用公衆電話からのご利用は無料となります。

注:暗証番号のご利用により、他人に聞かれたくない伝言など特定の方々の間での伝言録音・再生も利用できます。

使い方:災害伝言ダイヤル(171)

掲載元

①総務省
 ・災害用伝言サービス

 https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html

②NTT東日本
 ・災害用伝言ダイヤル(171)伝言の録音方法

  https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/rec.html

 ・災害用伝言ダイヤル(171)伝言の再生方法

  https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/pla.html

③NTT西日本
 ・ご利用方法

  https://www.ntt-west.co.jp/dengon/way/

図.災害伝言ダイヤル利用説明(出所:NTT西日本HP)

④J:COM
 ・災害用伝言ダイヤル『171』ご利用方法

  https://cs.myjcom.jp/knowledgeDetail?an=000236648

使い方の解説 (※【第83回】より抜粋)

(出典:総務省
▶①受話器をとる。
▶②番号「171」を押す
▶③録音」:自分の声録音するときは「1」をおす
▶④再生」:伝言を聞くときは「2」をおす
(暗証番号をつけて録音・再生を行うこともできます。)
▶⑤連絡先(連絡をとりたい方)※※の電話番号をおす。

※※連絡先とは:録音「1」の詳細再生「2」の詳細
 被災地の方はご自宅の電話番号、または
 連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。
 被災地以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番からダイヤルして下さい。
 (出所:書くリンク先記事を抜粋しています。)

※※※録音「1」再生「2」の詳細は、
 ■一度実際にリンクに飛んで内容を確認し理解を確かなものにすることをおススメします。
  リンク先への誘導へのご心配がある方は、
   検索「🔎災害用伝言ダイヤル(171)伝言の録音方法」
   検索「🔎災害用伝言ダイヤル(171)伝言の再生方法」
  で検索ください。検索結果トップ「NTT東日本(www.ntt-east.co.jp)」から確認ください。
 ■リンク先の内容は、スクショなど、オフラインでも見れるようにしておくことをおススメします。

録音30秒です。
 落ち着いて、録音したい内容をあらかじめ準備して録音の備えにしましょう。
▶毎月1日15日は「171」の体験利用日です。
▶「災害伝言ダイヤル」は公衆電話に限らず携帯電話からも利用できます。

録音の参考

注意しましょう!

録音は1伝言あたり30秒以内でした。

30秒ある程度伝えられる内容を日頃から準備し、訓練しておきましょう。

そうなると、伝言内容の ”要素” が重要です。
 ▶名前は?
 ▶誰と一緒ですか?
 ▶無事ですか?
 ▶ケガはありますか?
 ▶ケガの程度は?
  ←これは、伝えない方が望ましいのでは?という意見もいただきました。
   理由として、
   「伝言を聞いた人が心配してあわてて駆けつけようとすることがリスクになってしまうから
   というものでした。
   ここでの懸念は、ケガの程度が深刻な場合を想定していました。
   ですが、筆者としては、
   ケガの程度のレベルに応じて正直に伝えた方が良いのではないか?
   と思っています。
   ですが、何の訓練や準備もなくこういった類の伝言はたいへんリスクを伴います
   そこで、事前にしっかりと関係者間で話し合った上で、
     ・合流したときに真実を話すという形にするのか
     ・深刻でもしっかりと伝えるようにしよう
   といった重要な部分をあらかじめ取り決めておくことを推奨しています。

 ▶今いる場所は?
 ▶このあとどこかに行きますか?
 ▶誰かを迎えに行きますか?

といった要素が例文に入ってくるのではないでしょうか。

他にもあるかも知れません。

関係者間で十分に普段のうちから話し合って考えたり、決めたりしておきましょう。

例文

〇〇です。無事です。〇▽避難場所にいます。
〇〇です。□□もいます。無事です。〇◇避難場所にいます。
〇〇です。□□と一緒で無事です。☆時まで□□避難場所にいます。☆時から□◇施設に行きます。
〇〇です。〇◇避難場所にいます。これから◇〇を迎えに行ってから、□□施設に行きます。

おわりに・・・

今回は「災害伝言ダイヤル(171)」でした。

情報共有手段として、ひとつのツールとして使えるように準備しておくことが大切です。

使い方のほか、事前に打ち合わせをしておくことも大切です。
災害時など緊急の事態ですから、
必ずしも無事であるとは限りません。

そういったことをひとつ覚悟と言いますか、あらかじめ
ツラいことも起こってしまうこともしっかりと想定に入れ受容し(受け入れておき)ながら、
いざという時に、行動・対応できるように心の備えをしておきましょう。

ことわざ:「備えあれば憂いなし」
(意味:普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配がないということ。)

何も心配がない。ということはないのかもしれませんが、
備えはきっと、
 リスクを下げ、
 リスクを避け、
 こころを支え、
 対応のヒントを与え、
てくれることでしょう。
知った「今がスタートライン!」です。

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