気象災害からどのように「被害を小さく」するか。
今回は、水害(洪水)に対する被害を避ける行動の探し方をご紹介します。
ハザードマップの使い方
使う情報源は、
【第2回】ハザードマップポータルサイト(国土地理院)
【第4回】NHK全国ハザードマップ
で紹介しました。
実際にどのように被害を避ける行動の知識にするかを解説します。
(「ハザードマップポータルサイト」を例に解説します。)
手順1
▶手順1:「重ねるハザードマップ」に地名や住所を入力
→目的地の地図画面に遷移します。
手順2
▶手順2:画面左上の「レイヤー記号」をクリック
→災害種別の選択画面に遷移します。
手順3
▶手順3: 災害種別を「洪水」
すべての情報から選択をクリック
指定緊急避難場所から「洪水」を選択
→ハザードが色別に表示されます。
→「避難場所」などが表示されます。
(※災害種別「土砂災害」をクリックするとそのリスクが表示されます。)
(※「洪水」「土砂災害」「高潮」「津波」などすべてを表示することもできます。)
手順4
▶手順4:確認したい地点を「左クリック」
→その地点の災害リスクの詳細が表示される
小括
以上から、災害リスクが低い地域を浮き彫りにして確認できます。
どの方向に、どの場所に逃げることが、身の安全を確保するために望ましいのか?
災害種別を「洪水(水害)」とした場合には、リスクが色塗りされていない地域を、
だいたいのところで把握できるのではないかなと思っています。
”平常時” に肌感覚でわかっていても、
このようにみるとより確かな確認につながるのではないでしょうか。
こういった確認は、災害が切迫した段階でも構いません。
一方で、ふだんの ”平常時” と言われるときに確認することをオススメします。
また、大切な人がいる場所や、出先での災害リスクの把握といった意味で、
この種の確認は、被害回避実践のひとつに取り入れていただければうれしいです。
ぜひとも、予防災実践を!
おわりに・・・
今回は「洪水」(水害)をテーマに、身近にある安全な場所の確認方法を解説しました。
生活圏にある道路や施設などを利用する際に、
もしもとてつもない豪雨に遭遇した場合には、
身の安全を確保する合理的な経路を選ぶ判断としてとても役立ちます。
あるいは、安全な場所で危機が通り過ぎるのを待つといった決断など、
安全を最優先にした判断につながる災害基礎力として活用することもできます。
「結果無事」「事なきを得た」といった結果になることが本当に大切です。
これまで大丈夫だった、生まれてこの方大丈夫だった、そんな話は聞いたことないなど、
「経験則もとづく楽観視」や「先入観」や「一定の行動パターン」にとらわれることなく、
ぜひ被害最少化のための実践へとつなげてもらえればと願っています。
もしかすると、こういった情報にアクセスができない方がいるかもしれません。
そんなときは、ぜひ情報にアクセスできる方にサポートをお願いします!
知ることができた「今がスタートライン!」です!
知って、参考にして、「安全」な暮らしにつなげていきましょう!