雨が降ると川に流れ込みます。
川に流れ込まない水もあります。蒸発して大気へ戻っていく水や、浸透して地中に入っていく水です。
「流域」
「流域」という言葉があります。
意味は「その地形により降った雨が水系に集まる、大地の範囲・領域のこと」、「自然の地形の必然に沿った大地の区分け方となります。(各流域の境界線を「流域界」または「分水界」と呼びます)」(出典:川崎市高津区HP)と説明されています。(下絵↓)
つまり、人びとのほとんどは、この「流域」で生活しているということになります。
いずれかの川の流域には確実に入っているということです。
災害リスク <洪水と水害>
今回は洪水などの水害を災害リスクとしてとらえたいと思います。
川の状態を知りたいと思って行動することは防災上とても大切です。
川の防災情報
そこで「川の防災情報」(国土交通省)を紹介します。(下絵↓)
これ↑は、同HPのトップ画面です。
◆ 左側① 「地図から探す」
◆ 真中② 「市町村から探す」
◆ 右側③ 「並べて見る」
といった情報の探し方から探すことができます。
情報の種類
下にスクロールすると「情報の種類」からも探すことができます。
◆ 行政からの発表を調べる
・洪水予報等
・ダム放流通知
・避難情報
◆ 川の状況を調べる
・観測所等の地図情報
・水害リスクライン
・ライブカメラ画像
◆ 雨の状況を調べる
・レーダ雨量(XRAIN)
・雨量観測所
◆ 氾濫時の浸水範囲を調べる
・洪水浸水想定区域図
◆ 水質・積雪・潮位を調べる
・水質・水温
・積雪・潮位
◆ 過去の観測情報を調べる
・水文水質データベース
◆ 他サイトの情報
どの探し方も見やすくなっており、みなさんに合った探し方ができるようになっています。
使い方:「並べて見る」
今回は、右側③ 「並べて見る」を解説します。(下絵↓:「並べて見る」クリック後)
その中でも特に詳述するのが、
① 「川の水位情報」
② 「洪水キキクル(危険度分布)」
③ 「水害リスクライン」
の3情報になります。
①川の水位情報
① 「川の水位情報」からは、河川の「水位」と「カメラ画像」を確認できます。
大雨で河川が増水しているときは、おおむねリアルタイムの状況を確認することができます。
(下絵①↓)
洪水キキクル(危険度分布)
② 「洪水キキクル(危険度分布)」からは、「指定河川洪水予報」や「洪水害の危険度」を確認できます。(下絵②↓)
水害リスクライン
③ 「水害リスクライン」からは、国が管理する河川に関して、区間ごとの越水の危険性を確認できます。(下絵③↓)
余談ですが・・・
余談で
みなさんが住んでいたり、大切な人が生活している河川はどこでしょうか。
今回ご紹介した河川に関する情報は、おおむねリアルタイムに入手できたいへん便利です。
一方で、水位が欠測(計測できない状況)やカメラ画像が「調整中」となり確認できないときもあります。特に、大雨の真っ只中ではそのような現象が多く発生します。
必ず確認できるというわけではないようですので、あらかじめご理解ください。
また、夜間は、ライブカメラと言えども暗闇のため見れないことが多くあります。
そのような中でも下絵↓は、暗闇での河川水位に関する視認性を高めた一例です。
昼間・晴天時の画像から、夜間・雨天時の視認性の良さがわかると思います。
この情報を発信した段階では、北海道地方でのみで確認できた取り組みでした。
東北から沖縄では、このような反射材を使用した標示は確認できませんでした。
(筆者の確認不足もありますので念のため。)
おわりに・・・
大雨になると、河川の状況は気になります。
あるいは気にするようになります。
そのような危機が迫るかも知れない状況で、「川の防災情報」はとても役立ちます。
気になるからと言って、けっして川へは見に行かない!
そのような安全実践としてもたいへん有効な情報ツールになるのではないでしょうか。
この情報が見れない方のために、見れる方がぜひともサポートしてあげてください。
知った「今がスタートライン!」です!