【第16回】 地震10秒診断:ピンポイントで地震の揺れを診断!…備えのひとつになる情報。

地震
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今回は、「地震10秒診断」をご紹介します。

住んでいる家が、地震で揺れる「地震予測」を教えてくれます。
あわせて、「ライフラインの支障日数」も算出してくれます。

しかし、注意が必要です。
確認したい地点は、そこがどれくらい揺れるのかを見た場所のことで、
けっして、地震の発生地点(震源)という意味ではないということです。

また、「確率は表示されている震度以上の揺れに見舞われる確率」(防災科学技術研究所)
と書かれています。
予測される「震度」以上の揺れは起こらないという
誤った認識は持たないよう注意が必要です。

地震10秒診断

地震10秒診断」を説明します。
検索窓「🔍地震10秒診断」で検索しても出てきます。

現在地で診断!

 ①「現在地で診断」をクリックします。

 ②位置情報を利用して診断することができます。

 ③表示されたら内容を確認ください。

位置を入力して診断

筆者は、なぜか「位置情報を取得できませんでした」と表示されたため、
「場所・住所・郵便番号を入力」を使ってみてみました。

図1(左側)は、位置情報が取得できないときの画面です。

図1.位置情報が取得できないとき(出所:地震10秒診断

今回は北海道の道東にある「浜中町」を例に説明していきます。

「地点の揺れ」の結果が表示

確認したい地点(ここでは「浜中町」)結果が表示されました。(図2)

図2.地点「浜中町」の検索結果

30年以内に起こる地震予測として、
  ▶ 震度「7」
  ▶ 確率「3%」
が表示されました。

つまり、震度7以上実際は震度7が最大)の揺れが、
30年以内3%の確率で起こる。という結果説明になります。

「結果」の表示の誤解に注意

ここで、注意が必要です。

「確率3%」と聞いて、みなさんはどのように感じたでしょうか?

そうです。「けっして楽観視できない」「大丈夫ではない」という意味なのです。

内閣府防災では、活断層による地震に関する説明として
多くは0.1%未満ですが、安全を意味するわけではありません 。
と解説しています。(出所:内閣府防災

また、地震学の理解では、「1%」いやいや「0.1%」あるだけで、
かなり高い確率であるという受け止めです。

「ライフラインの支障日数」の結果が表示

① 停電日数

図3.「浜中町」の「停電日数」結果

停電日数に応じた、日常生活上の影響や健康への注意喚起をアドバイスしてくれます。

② ガス停止日数

図4.「浜中町」の「ガス停止日数」結果

ガス停止日数に応じた、日常生活上の影響や健康への注意喚起をアドバイスしてくれます。

③ 断水日数

図5.「浜中町」の「断水日数」結果

断水日数に応じた、日常生活上の影響や健康への注意喚起をアドバイスしてくれます。

④ 「全壊確率」、「出火確率」

図6.「浜中町」の「全壊確率」と「出荷確率」結果

※1:1982年以降の建築物で確立を算出
※2:冬の18時に地震が起きた際の確率を算出

家が「全壊・出火」後にどういった対応が必要になるのかアドバイスしてくれています。

まとめ

これまでの解説から、知りたい地点における「地震」のリスクを知ることができます。
科学的なデータに基づく分析結果であり、
備えのための参考データとして活用してみてはいかがでしょうか。

だだし、注意が必要でしたね。
確率は表示されている震度以上の揺れに見舞われる確率」(防災科学技術研究所)
でした。
けっして、リスクの最大Maxが表示された数字ではありませんので念のため。

おわりに・・・

   今回は、「地震10秒診断」をご紹介しました。
   自分の家、大切な人の実家、職場、出先、親戚の…など、調べることができました。
   この結果は、私たちの予防や準備のための一歩を後押ししてくれます。
   ぜひ、家の中、家の近所、避難の行動要領など、
   イメージをもったり、話しあったりしてみてはいかがでしょうか。

   今回知り得た「地震の震度」や「30年以内に起こる確率」は、
   あなたの調べたポイントの結果でした。
   地震が起こると、さまざまな影響が出てきます。
   家の中の足の踏み場がなくなるとか、
   家が傾くとか、
   自分に物が飛んでくるとか、
   ドア・窓が開かなくなるとか、
   停電・断水・通信途絶などインフラのダウンとか、
   家の周りが地割れ、崖崩れ、塀の倒壊とか、
   避難のための道が使えなくなるとか、
   避難場所・避難所が使えなくなっているとか、
   あげてみるとたくさんの影響を考えることができます。

   ぜひそのイメージを準備のヒントにしていただければうれしいです。
   知った「今がスタートライン!」
   起こることは止められません。
   起こった時起こった後の「リスク低減」ができるように備えましょう!

※ 地震10秒診断
 一般社団法人 日本損害保険協会と国立研究開発法人 防災科学技術研究所が、災害関連データを活用したデジタルコンテンツとして「地震10秒診断」を公開しているものです。
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