避難所アプリの使い方をご紹介します。
前回<【第7回】避難所>では、ファーストメディア株式会社が提供する避難所アプリをご紹介しました。(出所:「防災情報 全国避難所ガイド」アプリ)
今回は、その使い方を簡単に解説します。
避難所アプリ「防災情報 全国避難所ガイド」
インストール
「防災情報 全国避難所ガイド」からインストールすることができます。
ホームページにリンクしますので、そこからインストールします。
お持ちのスマートホンに応じて、「App Store」または「Google play」からインストールしてください。
初期設定について
ヘッダー(画面下)の右側「設定」から初期設定を行うことができます。
▶ 受信地域選択
▶ プッシュ通知選択
▶ 防災行政無線の受信地域選択
▶ その他の設定
▶ このアプリについて
使い方に応じて、各機能を選択してください。
設定しなくても使うことができます。
トップ画面
アプリをクリックすると最初に表示されているのが図2です。
すぐに「図3左側の写真」が表示されます。
図3左側の写真は、GPS位置情報をもとに現在地点にもとづく地図が表示されます。
今回は、都合により画面を加工しています。
(実際は現在地点の地図が表示されます。)
「安否情報確認」、「安否情報登録」ができます。(筆者はまだ未使用です。)
「現在地情報」ということで
▶ 土砂災害リスク
▶ 洪水浸水リスク
▶ 津波浸水リスク
▶ 気温
▶ 降水量
▶ 標高
▶ 風向・風速
を確認することができます。
地図上の画面をタップすると、図3右側のように「任意地点」を選ぶことができます。
日本地図全体から、確認したい地点をズームしていく操作になります。
ここでは、「東京都中央区」を選択してみました。(図3右側)
「地図の種類」を選ぶには?
地図の種類を選びます。
使用する地図の種類は4種類あります。
▶ Google Map 標準
▶ 航空写真
▶ 地形
▶ 国土地理院 標準図
です。
余談ですが「国土地理院地図」を選択した場合、
高倍率に(ズーム)すると「Google Map 標準」に切り替わるようです。
高倍率から低倍率に戻すと再度「国土地理院地図」に戻ります。
「施設」や「利用できる場所」を表示するには?
図5は、確認したい「施設」や「利用できる場所」を表示するための選択になります。
左図のヘッダーにある「ピン表示」をクリックすると一覧が表示されます。
複数選択もできます。
地図には、「施設」や「使用できる場所」として地図上に表示されます。
各施設の「ロゴマーク」をクリックすると詳細が表示されます。
▶ 標高
▶ 種別名称
▶ 対象とする災害種別(※避難場所の場合)
▶ 施設タイプ
▶ 住所
を確認できます。
「ハザードマップ」としての使い方もある!
画面上部真ん中「ハザード」をクリックします。
すると、「【第2回】ハザードマップ」「【第4回】ハザードマップ第2弾」で紹介した
ハザードマップとしての使い方もできます。
被害を避ける行動や、避難しようとしている避難場所など、
使用を検討している「施設」がどのような災害リスクをもっているのか?
そういったリスクの概要を確認することができます。
その地点は大丈夫?
画面上部右側「リスク表示」をクリックします。
すると、「地図中心の情報」として
▶ 所在地
▶ 緯度経度
▶ 標高
▶ ハザードの詳細と避難所等のアドバイス
が表示されます。
こうやって、「どうしたらいいか?」といったときに、
「迷い」や「不明」の道しるべとして、
避難判断や被害を小さくするための「判断材料」に活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、「避難」や「被害を小さくする」ための行動実践として、
参考となる情報ツールを、過去の紹介に基づき解説しました。
①インストール
②初期設定
③地図の選択
④施設の選択
⑤ハザードマップを重ねて表示
⑥ピンポイントで災害リスクの表示
というものでした。
それ以外にも、
▶ エリア情報:公的機関、ライフライン機関からの情報
▶ 防災情報:防災情報、防災行政無線
▶ 避難所リスト
といった機能も満載です。
いろいろと触ってみて、使い勝手が良くなるように設定や機能確認をしてみてはいかがでしょうか。
おわりに・・・
「避難」はその「タイミング、経路、場所」が大切です。
その前段階で大切なのは、「情報源」です。
さらにその前段階で大切なのは、「災害への意識」です。
ここでは、「避難所アプリ」の使い方を説明しました。
ぜひとも、生活する場所での予防災基礎力として、
そういった確認を生活習慣にしてみてはいかがでしょうか。
補足で、こういった情報にアクセスできない情報弱者のお立場にいる方もいます。
そういった方々へは、情報にアクセスできるみなさんでどうかサポートをお願いしたいです。
筆者も、身近な関係者には伝えています。
少しでも被害の最少化が進んでくれることを願っています。
一つだけ注意点を最後に・・・
確認できた避難先などは、これも「あくまで参考」です。
「ゼッタイ」ではないということです。
東日本大震災の教訓でも、避難所が被災したという事例はあります。
そのためにも、「情報欄に書いてあったから」というような使い方よりも、
自分の判断としてどうか活用して頂きたいと思います。
被害から逃れるためだと思っていた経路が危ないこともあります。
例えば、ハザードマップは落下物に関する情報ありません。
そうです。
それは、現場でまさに行動しているみなさんしか知ることができないからです。
そういった意味で、
倒壊、浸水、落下物、人混み(群衆事故)、交通違反車両など
ハザードマップ以外の災害リスクも念頭に行動を現場で判断いただきたいと思います。
知った「今がスタートライン!」です。