【第24回】につづき、「海洋情報第2弾」です。
これまでもふれてきました。
「海に変化を与えている原因は、ゆくゆく陸地や私たちの生活に影響するときがある。」
こういった災害リスクの原因はたくさんありますが、
そのうちのひとつの「芽」に「目」を向けることも大切かもしれません。
海洋情報は気象庁から(第2弾)
気象庁HPにアクセス
「気象庁HP」にアクセスします。
「防災情報」をクリックして図1にリンクします。
画面右下にある「海洋」があります。
【第24回】海洋情報第1弾では、「海上警報・予報」と「海上分布予報」を説明しました。
今回【第25回】海洋情報第2弾では、
▶波浪実況・予想図
▶潮位観測情報
▶波浪観測情報
を説明します。
波浪実況・予想図
波浪実況・予想図(波浪)
「波浪実況・予想図」をクリックします。
図2は「波浪実況・予想図」の画面です。
図2の左上側にある「波浪」を表しています。
時間を動かすことで、前後数時間の変化を見ることができます。
今回、この資料作成のために入手した情報は、2022年台風12号、13号、14号が同時発生したタイミングでした。そのため、波浪の波の高い顕著な状況を図上でも確認することができます。
波浪実況・予想図(海面水温)
図3は波浪実況・予想図(海面水温)です。
図3の左図の左上にある「海面水温」を選択することで表示できます。
ご覧のように、海面水温では「実況図」と「予想図」を選択できます。
図3の右図は「海面水温平年差」を示しています。
「青」は平年より低いことをあらわし、
「赤」は平年より高いことを表しています。
時間を巻き戻すことで、過去数時間の温度変化を確認することができます。
波浪実況・予想図(表層水温・海流)
図4は波浪実況・予想図(表層水温・海流)です。
「海面水温」は
▶実況図
▶予想図
を選択することで表示できます。
図4の下にある
▶ 水温50m
▶ 100m
▶ 200m
▶ 400m
▶ 海流
から選ぶことができます。
また、表示日時を数日前に戻すこともできます。
(変化の確認ができます。)
波浪実況・予想図(海氷)
「海氷」とは、海水が凍結したものです。
その「海氷」の状況についても表示できます。
(今回は表示内容がありませんでしたので掲載していません。)
潮位観測情報
「潮位観測情報」です。
潮位観測は、いろいろな機関が行っています。
それらの情報をひと目で確認することができます。
とても画期的なデータ集約です。
図5は「潮位観測情報」を表しています。
各点は各機関の観測点を示しています。
それぞれにクリックしてアクセスし、その詳細を確認することができます(図6)
図6は「小笠原村 観測所:父島[気象庁]」を表示しています。
それぞれ、凡例を参考に確認ください。
波浪観測情報
「波浪観測情報」です。
気象庁では、沿岸波浪計、漂流型海洋気象ブイロボットを用いて波浪観測を行っているようです。
なお、東北地方から関東地方北部は「船舶向け波浪情報のページ」へのリンクが貼ってありました。
図7の「ブイ」にカーソルを合わせると、詳細な表示が出てきます。
また、「ブイ」をクリックすると図8の「ブイ情報」が表示されます。
図7の「ブイ情報」は、説明の欄もありますので確認してみてください。
(その他の上表にも説明欄がありますので念のため。)
おわりに・・・
今回は、
▶波浪実況・予想図
▶潮位観測情報
▶波浪観測情報
の確認をしてみました。
すぐに、そして、いつも必要だという情報ではない。という人も多いかもしれません。
ここで強調したいことは、
こういった情報があることと、
こういった情報をいつでも取り出せるように(入手できるように)準備しておくことがとても有意義だということです。
海の状態の変化は、数日後に陸地に影響を与えるような原因で起こっている場合もありますし、
陸地がたいへん穏やかでも、実は海はとても危険な状況である場合もあります。
そんな陸地と海洋の状況のギャップや、
私たち人間の「だいじょうぶだろう」のような楽観視が、
たいへん重大な結果を招くような「災害」としてやってくることがありうる。ということです。
いろんな自然環境を楽しむことはとても有意義で貴重です。
そうやって無事に楽しめるように、
これまで説明してきたような災害リスクを把握してもよいかもしれません。
知った「今がスタートライン!」です。