【第56回】 8020運動:メンテナンスをこまめにして健康な歯をいつまでも!

健康
スポンサーリンク

今回は「歯科」の「8020運動」についてご紹介します。

以前、「【第38回】健康増進」(健康テーマの初回)でも少しご紹介しました。

健康にとって、健康レベルを保つ上で「歯」はとても大切です。

すでにご存じの人も多いかもしれません。

そこで、少しデータをもとに知っていきましょう。

歯のデータ

20本以上の歯が残っている人の割合とその推移

図表1.歯の状況(20本以上の歯が残っている人の割合>
(出所:厚生労働省,平成28年歯科疾患実態調査結果の概要)

「20歯以上の自分の歯を有する者は、いずれの年齢階級においても回を重ねるごとに増加傾向にあった。なお、8020達成者の割合(80歳で20本以上の歯を有する者の割合)は、75歳以上85歳未満の8020達成者の割合から、51.2%と推計される。」と記載されています。

20本以上の歯を有する者の割合

図表2.20本以上の歯を有する者の割合
(出所:厚生労働省,平成28年歯科疾患実態調査結果の概要)

図表2は、「20本以上の歯を有する者の割合」です。
先ほども説明した通り、図2のように調査の推移から、次第に20本以上の歯をもつ人びとは増え続けていることがわかります。
推計値ですが、75歳~84歳では、8020達成者が「51.2%」という結果になっています。

20本以上の歯を有する者の数及び割合

図表3.20本以上の歯を有する者の数及び割合
(出所:厚生労働省,平成28年歯科疾患実態調査結果の概要)

図表3は、「20本以上の歯を有する者の数及び割合」です。
20本以上の歯を保っている人の割合です。
40歳代では、ほとんどの人が保っています。
50歳代後半から、低下が見られます。
60歳代になると、その低下が明らかです。
70歳代では、半数近くになることがわかります。
80歳代では、急激に加工していることがわかります。

20本以上の歯を有する者の割合の年次推移

図表4.20本以上の歯を有する者の割合の年次推移
(出所:厚生労働省,平成28年歯科疾患実態調査結果の概要)

図表4は、「20本以上の歯を有する者の割合の年次推移」です。
どの年代においても、増加していることが確認できます。
85歳~の年代においては、1993年に2.8%だったものから、2016年には25.7%へと圧倒的に増加していることが確認できます。
2016年の調査時に85歳~だった方々は、1993年当時では60歳代だったため、たいへん多くの方々が歯科への健康予防に努められたと評価できます。

歯の手入れ

歯ブラシの使用状況の推移①(昭和44年(1969年)~平成28年(2016年))、総数(1歳以上)

図表5.歯ブラシの使用状況の推移①
(出所:厚生労働省,平成28年歯科疾患実態調査結果の概要)

図表5は、「歯ブラシの使用状況の推移①」の表です。
数字でみると、時代とともに歯ブラシの使用状況が向上していることがわかります。

歯ブラシの使用状況の推移②(昭和44年(1969年)~平成28年(2016年))、総数(1歳以上)

図表5.歯ブラシの使用状況の推移②
(出所:厚生労働省,平成28年歯科疾患実態調査結果の概要)

図表6は、「歯ブラシの使用状況の推移②」のグラフです。
ひと目で、その使用状況の向上がわかります。
3回以上の増加はたいへん著しいです。
ときどき磨く、みがかない者の割合も低下が著しいことがわかります。

おわりに・・・

今回は「8020運動」をご紹介しました。
歯のメンテナンスは、たいへん重要な健康維持の一つです。
「病は歯から」と言いう言葉を、耳にすることはありませんが、筆者はそのようにみています。
「病は口から」という捉え方でも良いかもしれません。
「病は気から」という聞き慣れた言葉と同じように、
「歯」「口」はいろいろな入口になります。
「呼吸」「食事」といった重要な入り口です。

その入口部分のメンテナンスはたいへん重要だということをお伝えしておきます。
・歯磨き
・フロス
・歯間ブラシ
・舌ブラシ
・デンタルリンス
・オーラルスポンジ
・うがい薬

いろいろとあります。
自分に合ったオーラルケア用品で、日々のケアを大切にしましょう。

若い時代は大きな影響が目に見えて実感しませんが、そのメンテナンスの影響は加齢とともに、噛む、食べる、のみ込むといった活動に対して、顕著な影響を感じるようになってくるでしょう。
その影響を感じる段階での対処法はありますが、後戻りができない対処法になってしまうかも知れません。
食べることができなければ食が細くなり必要な栄養摂取も低下して今います。
体力が落ちたり、活動量が減少したりする原因になります。
そうなると、さらに体力の低下や活動量の低下という負のスバイラルが回り始めてしまうことにもなりかねません。

また、「話す」という機能にも影響が生じる可能性があります。
舌の衰え、のどを使わないことによる咽頭部の衰え、…が「のど周り」の筋肉や機能低下を招いてしまうことにもなりかねません。
独居や、干渉の低下、コミュニケーションの低下など、会話が減ってくることも相まってそういった機能低下がさらに加速することもあるでしょう。

少し「歯」から離れてしまいましたが、そういったモロモロの関連性があるという意味で、
まずは、「歯」のケアに心がけてみてはいかがでしょうか。
すでに、取り組みをされている方は引き続きよろしくお願いいたします。
改善の余地のある方は、ぜひ取り組みを少しでも小さくても構いません。
はじめてみてはいかがでしょうか。
知った「今がスタートライン!」です。

タイトルとURLをコピーしました